桃の栽培に最適な気候・土壌に恵まれた地

風が少なく甲府盆地内で最も温かい地域、春日居。
水はけの良い土地、十分な日照時間など、美味しい桃を作る条件を兼ね備えた地域。

それが春日居なのです。

桃づくりに最適な気候と土壌

春日居町は甲府盆地の中央に位置しています。北西には兜山を中心とした山並み、南東には笛吹川があります。笛吹川によって堆積した砂礫土壌は水はけが良く、桃の生育に最適とされるph 5.5~6のほぼ中性の土壌です。年平均気温が13.4度と温暖で、雨・風も少なく、さらに昼夜の寒暖差が大きい盆地特有の気候にも恵まれています。このような環境が、「春日居」の美味しい桃を生み出しています。

歴史

昔、春日居村も養蚕が盛んでした。春日居地区は面積が狭く、農地も他の地域より小さく、小さい面積でも利益を上げようとする技術力は日本でもトップクラスでした。

養蚕よりも更に高い利益が上がる果樹栽培を試行錯誤で考え、土壌・気候を考え桃栽培へたどり着きました。

始めた頃は苦労が多かったと聞いています。冷蔵技術の無い自動車も少ない時代に、早く東京築地市場駅まで桃を運ぶために、中央線(現)春日居町駅を貨物列車駅として作り、市場まで最も早く運ぶ事が出来、市場の評価・信頼度が上がりました。

春日居の桃はなぜ評価が高いのか?

大田市場に出回る沢山の桃。桃の生産量日本一を誇る山梨県の中でも、最も高値で取引されるのが「春日居の桃」です。

春日居は、山梨県内で最も早く桃の栽培を始めた地域です。県の中でも南に位置し、最も早く収穫・出荷することができます。

桃作りに適した気候・土壌・長い間に培った技術力、それらが揃ってはじめてブランド桃として認められるのです。

ブランドを保証する、厳しい基準

最高級の品質の桃をお届けできるよう、おいしさ(糖度)・大きさ・色・形など、全て日本一厳しい基準で選別しているようです。
しかも、基準に合わないものを持ち込むと、没収されます。 この厳しい基準を通った桃だからこそ、高級果実店や百貨店でも高く評価されているのです。
県別栽培面積はナンバーワンです。

鮮やかな桃色の完熟桃へのこだわり

春日居では全ての品種を、一個一個を袋掛けして育てます。

木の枝で日の光をいっぱいに浴びて完熟した桃を収穫し、その日のうちに発送しています。

春日居地区の桃は、「全品種有袋栽培」。 全品種の桃にひとつひとつ袋掛けして育てます。たいへん手間のかかる作業です。他の産地では袋掛けをしなくても栽培できる品種に切り替えることも少なくありません。袋掛けをすると、雨や病気による傷みを防ぐことができ、高品質な桃が育ちます。 通常の桃は、完熟前に収穫し出荷されることが多いのですが、春日居では収穫の約2週間前になると袋の口をあけます。陽光をたっぷりと浴びさせ、桃の色・艶を良くし、木の上で熟させます。そして、収穫したその日のうちに出荷します。